備えあれば憂いなし! ~ ドイツの2029年問題
何だか世界情勢が荒れに荒れて大きなニュースを見ても驚かなくなった今日この頃、みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?
今回は筆者の特に大好きなジャンルである国際情勢を取り巻く諸問題を鑑みて、筆者が以前生活していたドイツで2029年までに特に何を備えておくべきなのか、以下にまとめておきたいと思います。
※今回の記事は筆者の個人的な見解で構成されていますので、予めご了承ください。
ドイツにとって2029年とはどのような年なのか?
今年2月にドイツでは連邦議会選挙が実施され、予定どおり CDU(キリスト教民主同盟)・CSU(バイエルンキリスト教民主同盟)・SPD(ドイツ社会民主同盟)が政権与党に入るという結果に落ち着きました。世界的に大きなニュースが続く中、ドイツの政権交代は目立たない出来事ではありました。しかしながらドイツのこの先の10~20年先の未来を占う試金石となるような結果だったと考えています。
まず第一に注目しなければならないのは、今回の選挙でもっとも得票したのは CDU・CSU であったものの、得票2位は AfD (ドイツのための選択肢)だったという点です。おそらく2029年におこなわれる(であろう)連邦議会選挙では、もしかするともしかして、第1党になる可能性が現実味を帯びてきたという点は無視すべきではありません。
そして現地で生活している外国人にとって非常に残念なのは、いわゆる左派と言われる政党が得票を伸ばせなかったことでしょうか。こちらは注目すべき第2のポイントになります。これも時代の変化と受け入れるしかありませんが、外国人に宥和的な政策を掲げてくれていた政党が力を落とすということはどういう意味を持つのか、今一度立ち止まって考える必要があるでしょう。
「おそらく」と前述しましたが、次の連邦議会選挙がおこなわれるのは何も起こらなければ 2029年です。ヨーロッパ全体を考慮に入れた場合にはすでに潮目は変わっていますが、2029年には低くない確率で最後の牙城であるドイツも極右政党が政権入りする可能性があることは頭の片隅に置いておきましょう。
そうなったら、どうなるの?
「絶対にこういうことが起こる」というのは簡単に断定はできませんが・・・わかりやすく説明すると、現在のアメリカやイギリスで起きているようなことがドイツでも起こる可能性があるということです。
一例を挙げれば、留学生を受け入れる際に身元調査・思想調査をおこなったり、一般人であっても入国審査が厳しくなったりというのは容易に想像できる範囲内の措置なのかな、と思います。すでに就労ビザの更新・ビザの発給自体を滞らせるのはドイツでも常套手段になっていますし、留学生の大学授業料を大幅に負担させる(現在はドイツ国籍を持つ大学生も留学生も、負担額が非常に小さい)なども比較的容易に導入できる措置でしょう。
移住前提の現地への渡航前に語学能力の審査を課すようになった場合には、政権の移民難民の入国阻止の本気度が相当上がったと判断できる事象になると筆者は考えています。
具体的には何を準備すればいいの?
小さな積み重ねになりますが、やはり早い段階からきちんと勉強を積み重ねて、現地での生活を始めたあとに少なくとも最終的にはB1に合格できるように準備をしておくべきでしょう。もちろん目標が高い方・もっと勉強したい人は、さらに高みを目指してドイツ語の勉強を続けていきましょう。
ワーキングホリデーなど短期滞在を前提とする渡航では必ずしも語学の勉強は必要ありませんが、1年以上滞在する見込みのある方は出発前にA1を速習などされておくと、現地での生活・仕事のしやすさが全く違うように思います。
2027年中にB1に合格、さらに2028年中に永住権取得というプランも、いまからきちんと勉強をスタートさせれば無理のないもののはず。コツコツと勉強をして、不安のないドイツ語圏での生活を手に入れましょう。
2025年2月23日に総選挙が終わったばかり、メルツ政権が発足して間もないのに「この人何言ってんの??」と感じた方もいらっしゃると推察いたします。しかしながら「たかが4年、されど4年」、この2025年に勉強でスタートダッシュできる方は、きっと2029年以降もドイツ語圏できちんとお仕事をしながら生活できるのではないかとも考えます。
このブログが目に入ったそこのあなた! 4年後の2029年までに何をすべきなのか、本気で考えてみませんか?
