合格必勝シリーズ(6)~ 問題を1番から解かなければならないという法律は存在しない

先週 telc B1 の勉強のお手伝いが無事終わり、平穏な日常に戻った筆者です。
試験の指導は毎回のことですが、ある種の緊迫感というか、「背水の陣」といった雰囲気をひしひしと感じることができて良い刺激になります。安くない受験料を支払い、それなりの労力を勉強に割かなければ語学学校によっては受験すらできないレベルの試験ですので、当然と言えば当然なのですが。今回自分が指導した生徒さんの合格を祈るばかりです。

今回の指導を通じて、特に Lesen と Schreiben に関して気付いた点をいくつかご紹介いたします。
※ この記事は特に telc B1 にフォーカスした内容になりますが、どのレベルの試験にも応用できる内容です。

制限時間内に、正確に間違いなく読むために( Lesen )

telc B1 を受験される人を間違いなく悩ませるのは、制限時間90分以内に解かなければならない Lesen (いわゆる読解問題)と Sprachbausteine(文法) でしょう。
試験対策用テキスト類には、各問題を解くためにどのくらいの時間をかけるべきなのか、いわゆる参照所要時間が必ず紹介してあります。素直な人はその参照所要時間に従って問題を解くのでしょうが、そのような『参照』に従っていては合格できるものも合格できなくなってしまいます。
「90分以内に問題が解けた!」と確認ができた方は、問題を解く順番を考えてみましょう。試験会場で配られた問題というのは、1番から解く必要はまったくありません。ご自身の得意なテーマ・問題のタイプに合わせて自由に解く順番を変えることは禁止されていませんので。

telc B1 で筆者がおすすめする順番は
1)Sprachbausteine・2問

2)Lesen Teil 1 と Teil 3

3)Lesen Teil 2
※1)と2)はどちらが先でも大丈夫です。

重要なポイントは、1)2)は早く解くことができれば、早いほどいい ということでしょうか。ある程度実力の備わった方であれば、特に Sprachbausteine は時間をかけることなく終えることができるでしょう。おそらく最も難易度が高く配点も高い本命の問題は Lesen Teil2 になるのではないかな、と。この問題を時間をかけてしっかり読めるよう、それ以外の問題をさっさと終わらせてしまうのが王道です。
Lesen のパートでは、時間を上手に節約できると劇的に正答率が上がる場合もあります。点数が伸び悩んでいる方は特に試してみる価値があるでしょう。

制限時間内に、求められているものをすべて満たした作文を書くために ( Schreiben )

もう一つの制限時間のある試験のパートに作文があります。A2 までは「こんな簡単なことを試験で書かせて、何のつもりなんだ・・・」と感じる人も多いと思いますが、打って変わってB1 以上のレベルでは一気に難しいものを書かせるようになります。
telc B1 の Schreiben では制限時間が30分と案外少なく、ここでもやはり押さえておくべきポイントがいくつかあります。

各種を模範解答をざっと読んでみると「さすが模範解答・・・」と感心してしまう作文がたくさん並んでいるのですが、誰しも模範解答張りの素晴らしい作文を書けるわけではありません。
ですので、特に独学でトレーニングされる際には以下のポイントに気を付けてみてください。

1)問題用紙上の、絶対に書かなければならないテーマ(3~4つ)を必ず確認をする。

2)「自分が何を書きたいのか」よりも「何を書くことを求められているのか」を常に優先させる。つまり絶対に書かなければならないテーマを優先させて作文に組み入れていく

もちろん作文にはある種の起承転結(話の流れ)のようなものが不可欠なのですが、話の流れを優先させ過ぎてしまい絶対に触れなければならないテーマを書き忘れる方もいらっしゃいます。そのような作文は素晴らしいドイツ語を書いて提出したとしても、確実に減点の対象になるでしょう。

作文のトレーニングに取り組む際には、30分で自分がどれくらいの分量のドイツ語を書けるのか、合わせて確認しましょう!

制限時間内に何ができるのか、常に考えよう

一般的に Hören と Sprechen については自分で時間配分などを考えることができませんが、telc を受験しても Goethe Zertifikat にチャレンジしても、Lesen と Schreiben についてはご自身の意思で進捗をある程度コントロールできます。言い換えれば、受験者が許される範囲内で答えを選ぶとき・解答を書く際などに工夫をする余地があると、ポジティブに解釈していただきたいと思います。

トレーニングするときには時間を測って取り組もう!


勘違いをされている方も多いですが、試験やテストは決して頭の良い人だけのものではありません。勉強が苦手な方や学生時代の試験によい思い出がない方であっても、やり方次第でいくらでも良い点数を叩き出せるゲームのようなものでもあります。
正しい戦略と正しい勉強で目指すレベルの試験が合格できるよう、知力を尽くしましょう。そんなみなさんを筆者はいつも応援しています!