中級を攻める ! ~ 怒涛のインプット・Lesen 編
日本は真夏のような暑さが続いていますが、みなさんは楽しい夏を過ごしていらっしゃいますか? 今年に入って以来、筆者は中級を勉強している方を指導しています。学習レベルによって注目すべきポイントは変わってきますが、今回は筆者が中級を攻略する上で非常に重要だと考える点をまとめてみました。
ご興味のある方は、過去記事『全ドイツ語文法愛好者に告ぐ! ~ ドイツ語文法で本当に注目すべきポイント』もぜひ合わせて読んでみてください。
( こちらの過去記事では、筆者が考えるドイツ語全体での文法学習における最重要項目を紹介しております。 )
A1・A2のレベルとは比較にならないほどたくさん登場する新出単語
読むことが大好きな人にとって Bというレベル( B1 と B2 )は苦痛を感じないのかもしれませんが、新出単語が一行ごとに登場するこのレベル・・・読書の習慣が日本語でも身に付いていない人にとっては、もはや苦行を超えた世界なのかもしれません。
筆者の中ではレベル別の新出単語の数は、ざっとこのように計算されています。
A1・・・約1500語
A2・・・約3000語(累計:約4500単語)
B1・・・約6000語(累計:約10500単語)
調べものが最も多いと感じるレベルです

B2以上のレベルを勉強される方は、単語なんて知っていれば知っているだけ偉いと思ってください。辞書を引くスピード・無駄のない辞書の引き方・派生語についての知識・動詞と形容詞の名詞化についての基本的な知識を身に着けて A1と A2 できちんと勉強された方であっても尚知らない単語がザックザク登場しますので、「勉強には終わりがないんだな」と悟られた方は、きっときちんと勉強をされている方なのでしょう。
イライラせずに淡々と新出単語と向き合われることを期待しています。
難解なテキスト(文章・音声)
B1に入るとお気付きになる方も多いはずですが「なんか文章が難しくなったな」と感じます。そのように感じることは極めて自然な現象なのですが、なぜ難しく感じるのでしょうか? 疑問を紐解いて原因を考えてみるのも一興でしょう。
筆者が考えるに、B1・B2 ので扱われるテキストは「○○さん(人物)が ×××(行動)する」というスタイルの文章の登場頻度が減ってきます。その代わりに「○○ (事柄) 原因で、××× (事柄)が起こった」など、人物を主語にしない文章が幅を利かせるようになります。
これまで人物が中心になる文章に触れてきた人が、突然スタイルが異なる文章に触れると混乱してしまうのは仕方ありません。
また、人物が主語になったとしても意見・考え・感情など、目に見えない事象について考える機会が増えるのも、このレベルの特徴の1つです。目に見えないこと・目の前で起こっていない事柄を説明するのは、母国語でも容易ではありません。外国語のテキストで頭の中で考えていることを説明した文章が難しく感じるのは非常に自然なことでしょう。
興味が全く持てない DaF の学習テーマ 日本語でも興味を持てますか?
環境問題などをはじめとした社会課題・歴史・政治・サイエンスなどの学習テーマ、あなたは心の底から興味を持っていますか? もし持っていらっしゃらないのでしたら、そのようなテーマに母国語(おそらく日本語)で事前に触れておかれるといいでしょう。
これから書くことはドイツ語の勉強をスタートさせる前に本来であれば知っていなければならないと個人的には考えているのですが、「母国語で興味がないテーマ・知識がないテーマを外国語で深く理解することは相当に難しい」と覚悟しておくべきです。
ですので非常に逆説的ではあるのですが、このレベルに進んだからこそ母国語で知識を補充していくことがとても重要になります。筆者が個人的におすすめするのは、例えば小学校高学年・中学校で使用されている社会科や理科などの教科書を読み直すことです。難しい日本語が使用されておらず、B1・B2 のテキストで登場するような、基本的な学習テーマを総復習することが可能です。
騙されたと思って筆者の提案する酔狂に乗ってみてはいかがでしょうか?おそらく効果的な外国語学習が可能になるはずです。
A1・A2 が終わってせっかく上のレベルのドイツ語を勉強するようになっても、上記のポイントを押さえていないと効率的に勉強を進めることは難しいように思います。重要なポイントを押さえつつ、ある程度の勉強時間と量も同時にこなす勉強ができると B1・B2 は攻略が比較的楽になるのかなと。
まだまだ新しい文法が目白押しの B1・B2 ですが、文法以外の学習重要項目にも着目していただきたいと思います。この夏もみなさんのドイツ語の勉強を応援しています!
