『 ドイツ語 ペラペラ会話 』(出版社:記載なし)
2025年もあと1カ月を残すばかりになりました。去年から指導している生徒さんが、転職でベルリンに引越しました。私が長年生活していたドイツのD市だけでなく、他の街の様子も知る機会が増えて大変うれしく思っているところです。
今回はその生徒さんのために選んだ書籍を紹介します。
勉強しても話せない人は一度手に取ってみよう
「教科書を勉強したらペラペラ話せるようになるんじゃないのかっ!!」と怒号が飛んできそうですが。机の上の勉強だけ済ませてドイツ語が話せるのであれば、日本で学校教育を受けた日本人は全員英語がペラペラでしょう。
そうじゃないから困るという話ですので「ドイツ語の文法や単語を勉強を一通りやってみたけど、しゃべれる気がしない」という方は、この本を一度手に取ってみることをおすすめします。
出版社の記載がないので自費出版なのかもしれません。 著者の気合を感じる一冊です。

この本を読むと著者の脳内を追体験することができます。現地で生活している当ブログの賢読者であれば「確かにそういうときに、どういうふうに話したらいいのかわからないこと多いよね」と大きく頷くこと必須。
母国語話者が考えないことを考える
私たち日本人は、もちろん日本語が母国語であることが非常に多いので必死で日本語からドイツ語に翻訳(のようなこと)を試みることが多いはずです。勉強が進めば進むほど、そのような翻訳作業が労力の割に伝わらないドイツ語を作ってしまうことに気付きます。
気付くことができればまだ救いがあるのですが「がんばっている割に自分のドイツ語が伝わっている気がしない」とお悩みの方は、この本を一読されるといいかもしれませんね。
「こういうときに言葉が出てこない!」を助けてくれます。

この本ではシチュエーションに応じてどのように文章を作るべきなのか、ある程度の指針が示されています。このような本を頼りにしながら文章を作ると、本当に伝わる、勘所を押さえたドイツ語を作文が上達すると感じました。早いうちから触れておくと学習スピードも上がりそうです。今後、自分の生徒さんには A1 の段階からおすすめしようかと検討をしています。
著者の実践・実生活に基づくコラムも楽しいです!

ていうか、もしかして勇気がないだけ?
この著書の筆者は、ドイツ語(を含む外国語)を話せない人・話さない人の根本的な問題点にも優しく指摘してくれています。個人的には本書のあとがき部分を読んでいるときに「結局そこだよね!!」と膝を叩いた箇所です。
「話す・しゃべる」というときには、転んだ数が勲章になる・恥をかいたぶんだけ上達するという段階は避けて通れないと思います。心の広い本書の著者はご自身の失敗談などにも触れてくれています。話す勇気がない、という方には著書のような経験が本当は必要なのかもしれませんね。
筆者はいわゆる「お勉強が苦手な人・嫌いな人」を指導することを専業にしております。今回紹介した書籍『ドイツ語 ペラペラ会話』に掲載されているような内容をレッスンの中で解説しているつもりですが、自分でもなかなか言語化できない箇所がクリアに解説してある良書だと思いました。また、現地で生活した経験がないとイメージしづらいドイツ語の疑問点にも随所で触れられています。
「ドイツ語を実践のレベルで勉強したいと思ったときに、日本では適した本があまり出版されていない」と実感している筆者です。日頃感じていた、日本で出版されているドイツ語教材に対する不満が本書の中で言及されていたことも非常に好感でした。
