『 Begegnungen A2⁺ 』( SCHUBERT-Verlag )

今日は11月30日、今年も残り1カ月となりましたね。みなさんにとって今年はどのような1年でしたか?
今回は初級ドイツ語の総仕上げができる『 Begegnungen A2⁺ 』( SCHUBERT-Verlag )をご紹介します。

筆者が経験上しばしば目の当たりにするのが、A1→A2、A2→B1、B1→B2 というように、1段階ドイツ語のレベルが上がると次のレベルの学習に途端についていけなくなる生徒さんが相当数いらっしゃるという事実です。
例えば・・・多くの学習者が「ヤッター!A2に合格したから、早速 B1 の教科書を買って勉強するぞっっ!!」と息巻いてしまうのですが、現実は次のレベルの学習が順調に進むことは稀であるという印象を持っています。
この事実を、おそらく出版社も十二分に把握しているのでしょう。外国人向けのドイツ語の教科書には A1⁺ や B1 plus など、学習レベルに「⁺」「plus」が付いている教科書は、探してみると案外たくさん出版されています。

こちら旧版の表紙です

語彙を増やしたい方・語彙をチェックしたい方・文法の最終確認をしたい方、非常に良いテキストです

制度・法律的なことはドイツについてしか語れませんが・・・
現地でドイツ語を勉強している学習者にとって「B1」はまず合格しておきたいレベルです、永住権の取得要件の一つに入っていますから。しかしながら 日本人に限らず A2→B1 の学習でつまづく人が非常に多いのが現実です。
本来であればきちんと A2 の試験を受けて合格したうえでB1の授業を受けるのがスジだと、筆者は常々考えています。ご家庭の事情や金銭的な事情などで A2 の受験を省略せざるを得ない場合には、今回ご紹介するような教科書で知識を補強したほうがよろしいのかな、と。

きちんとした基礎の土台の上に、B1 で学習する新しい知識を積み上げていきましょう。

とことん独学向けのつくり&次のレベルの学習を視野に入れた内容

一見すると単調な作りの教科書です。が、この単調さは独学でドイツ語を勉強する人にとって大事だと思います。日本でいうところの「計算ドリル」や「漢字ドリル」的な問題をコツコツと解いていくことで基本を積み上げていく勉強の仕方は、日本人に向いていると思うことも多いです。模範解答もセットで販売されていますので、答え合わせまでひとりで完結できます。

グループワークには向きませんが、黙々と基本事項を確認するにはベストパートナーなのかも

学習内容についても、A2 と比較すると一歩進んだ内容になっています。特に後半では、簡単なドイツ語ではありますがサイエンスや政治・メディアに関するテーマも多めに取り上げられており、さすが「⁺」と付くだけあるな、と感心します。これから中級ドイツ語を勉強する学習者を意識した内容です。

読めるようになってきたら、新聞や雑誌にも挑戦したくなりますよね

現地の語学学校に通われた経験がある方であれば何となくピンとくると思いますが、SCHUBERT-Verlag の教科書をメインテキストとして使用して授業する先生はほとんどいないはずです。授業の配布資料が実は SCHUBERT-Verlag の教科書の一部だったとか、「いい練習問題があるから、今日はこの問題をみんなで解いて文法を確認しましょう~♪」的な使われ方が圧倒的に多いと思います。
要するにポイントを要領よく押さえた、使い方を間違えなければ非常に学習効率の高い教科書だということです。

B1 に進んではみたけれど勉強が思うように進まない方・A1 と A2 の勉強は終わったけれど何となく知識に自信がない方など、初級ドイツ語の総仕上げに全力でおすすめできる教科書です。B1 学習中のサブテキストとしても大活躍してくれるはず。

Begegnungen A2⁺