「読む」「聞く」「書く」「話す」を具体的に勉強に落とし込む
以前、『「読む」「聞く」「書く」「話す」4つの能力』という記事の中で、勉強で結果を出すためには自分の得意を見つけておくことが肝要であるとお伝えしました。この記事では、この4つの能力が具体的にどのように学習の過程で影響しあっているのか、お伝えします。
私達日本人の学校での外国語の勉強は、よほど特殊な環境に身を置いた経験がなければ「読み」「書き」に終始しています。これ自体は個人的には決して悪いことだとは思っていません。
しかしながら「読み」ながら学習したテキストを、耳を使って「聞いた」ときに同じように理解できるのか、あるいは頭を絞ってがんばって「書いて」みた内容が実際に「話して」みたときに相手に通じるのか、日本ではこれらを実戦で学ぶ場が圧倒的に少ないという現実を見過ごすのは、あまり賢くないでしょう。
私が指導をしてきた経験から言わせていただけば、「ドイツ語がさっぱり聞けません」とおっしゃる生徒さんは、ドイツ語を朗読していただくと一目瞭然なのですが、内容を理解しているにも関わらず正しく発音ができない方がほとんどです(ここでの正しい発音とは、個々の単語の発音に加えて、文章を朗読する際のイントネーションも含みます)。つまり自分が正しく発音できない文章は、耳で聞いたときにも非常に理解しづらいのです。
もしこのブログを読まれている方で「ドイツ語をかなり勉強しているのに、聞くのは苦手だな」と悩まれている方がいらっしゃったら、まずは朗読のトレーニングを勉強に取り入れてみてはいかがでしょうか。非常に効果的だと思います。自分の声をレコーダーで録音して、自分が実際にどのようなドイツ語の発音をしているのか研究してみるのもおすすめです。このトレーニングの際にはご自身が読んで理解できるテキストを選んでください。
「話す」ことについても「お客様と上手く話せない」「自分が伝えたいことを頭の中でまとめることができない」という悩みを抱えていらっしゃる方は非常に多いです。会話は紙に書き留めない即興の作文の繰り返しになります。即興だからこそなのですが、最も大事なのは自分が伝えたいことを事前に準備しておくことができるかどうかだと考えております。まずは教科書に載っているドイツ語を実際に使って話すことを想定して、自分がドイツ語を使いたい場面のシュミレーションをしてみるのはいかがでしょうか?時間に余裕がある場合にはノートなどにまとめてみてもいいですね。
勘のいい方は、もしかしたらここまで読んでお気付きかもしれません。バランスよく勉強するためには、まずは「読むこと」「書くこと」もできなければなりません。一見すると「聞くこと」と発音の正しい朗読はつながりません。しかし、正しい発音の朗読ができなければ、正しい発音で話しかけてくるドイツ語の母国語話者が何を伝えようとしているのか理解できませんよね?
「話すこと」と「書くこと」は全く関係ないと考える人も多いですが、そもそも「読むこと」ができなければ教科書のどこから自分にとって役に立つシチュエーションを選べばいいのか判断することすらできないですし、判断した上で自分が「話したい」ことを準備することもままなりません。
「読む」「書く」が得意な人は、得意なことを生かして苦手な勉強に挑戦してみてくださいね。
