ドイツ語 発音道場 ~ 「 R / r 」の攻略

筆者は学生時代に第二外国語としてドイツ語を勉強した経験があります。しかしながら本格的に勉強を始めたのはドイツで生活するようになって、ドイツ語でしか授業してくれない現地の語学学校に通い始めてからです。

ドイツ語の発音については特別に勉強した記憶はほとんどなく、筆者は幸い耳はよかったのか「あなたの発音、変だね」と言われたこともなかったように思います(もちろん日本人っぽいイントネーションで話しますし、話の内容が複雑になると日本人っぽい癖が前面に出てきます)。ですので自分がドイツ語を手ほどきする立場になったのを機に、初めてドイツ語の発音の基本を勉強しました。

辞書のカタカナ表記には、特に気を付けよう!

初期に指導をした生徒さんはみなさんドイツ語圏へ出発されましたので、まさに自分がドイツで勉強を始めた頃と同じように、つまり「実際に声に出して発音してみないと、正しい発音は身に付かないだろう」という考えに基づいて指導をしていました。
しかしながら様々な目的をもって勉強される生徒さんの中に「日本でドイツ語の勉強を始めた・勉強はしたいけど、今後移住をする予定はない」という人が現れ始めます。
たしかその頃だったと思います、日本語で出版された辞書にはカタカナでドイツ語の単語の読み方が書かれているのに気づいたのは。その中でも特に衝撃的だったのが、「 R / r 」はもれなく「ル」と記載されている(!!!)のを見つけた瞬間でした。

「gern」でカタカナで(敢えて)表記すると、もちろん「ギャーン」ですよねっ! 辞書の表記の「ゲルン」を見つけたときは衝撃を受けました・・・

「 R / r 」は「エァ」なんです!!

同様の問題が「Termin」( 辞書上は「テルミン」もしくは「テルミーン」、実際の発音は「テァミーン」に近い )、「Stuttgart」( 辞書上は「シュツットガルト」、実際の発音は「シュツッtガァt」に近い )など、無数に存在します。
勘の鋭い方はすでにおわかりかと思います。この発音はドイツ語の基本のアルファベット「 R / r 」をそのまま「エァ」と発音しただけなんです。。。

発音で迷ったときには、常に基本であるアルファベットの発音に戻ることを忘れないようにしましょう。

正しい発音を知っておくことはとても大事です

正しい発音をご自分で発することができない方は、実は会話をしている相手の発話を正しく認識できません。ご自身が正しいと思っている発話・発音と相手の発話・発音が一致しないからです。さらに悪いことに、ご自身で辞書を引いて会話の中で出てきた単語を調べる作業すらできなくなってしまいます。
今回取り上げた「 R / r 」が日本の辞書では「ル」だったという問題、辞書を引く際に少し気を付けておけば地雷を踏まずに済みます。特にリスニングに問題意識をお持ちの方は「 R / r 」の発音に問題があるケースが多いように感じます。日本でドイツ語を独学で勉強されていらっしゃる方・発音は辞書のカタカナの読み方を参照されている方は要注意です。

ということは、ドイツ語圏の男性の名前「Robert」はもちろん「ロべァト」という発音に限りなく近く、「ロベルト」ではありません。
筆者は自身のレッスンの中では、各単語の発音については辞書の記載(カタカナの振仮名)をそのまま参照しないことを推奨しております。