合格必勝シリーズ(4)~ 本当に効果のある Sprechen 対策

前回の記事の続きで、今回はディクテーションが試験対策としてどのように効果的なのか紹介していきます。今回の試験対策は試験の1~2カ月前に取り組んでおくと、本番を想定したシュミレーションに生かすことが簡単になるのではないかな、と思います。
記事にしておいてなんですが、試験本番までに時間に余裕のない方は今回のトレーニングは潔く諦めましょう!

まずは動画を選ぶところから

最初に考えなければならないのは「どの動画をディクテーションするのか」ですが、YouTube で Goethe Zertifikat × Prüfung もしくは telc × Prüfung などのキーワードで検索すればジャンジャン動画が登場します。
あまりにもたくさん動画が出てくるので「どの動画を選べばいいかわからない・・・」と思われるかもしれません。Goethe Zertifikat を受験される方は Goethe Institut 公式の動画を選びましょう。telc を受験される方は公式の動画はありませんので、生身の人間が登場して試験の本番を再現しているもの( 試験官と受験者の両方が登場しているもの )を選びましょう。
余分な解説が省かれたシュミレーションのみの動画は、だいたい 10 ~ 15 分のボリュームで収まるものが多いです。

YouTube の検索結果の一例です

最近はアニメーション動画など様々なタイプのシュミレーション動画がアップされていますが、本番を想定した内容でないとほとんど参考になりません。ファーストステップである動画選びの際には、くれぐれもお気を付けください。

気合を入れて会話を書き出してみましょう

最初に「試験本番までに時間に余裕のない方は今回のトレーニングは潔く諦めましょう!」と書きましたが、ただ聞いて書き写すだけのトレーニングにも関わらず骨の折れる作業になります。サクサク進めることはできないはずですので、時間をたっぷりとって取り組んでください。

人にもよりますが、動画1分くらいのボリュームをコツコツと進めるくらいでちょうどいいのではないでしょうか? A1の試験シュミレーションを書き出しても最終的には A4で3~4枚分の量になります。

まずは大まかな試験の流れを把握して( どのレベルの試験も Sprechen は3パートに分かれています )、導入 → 第1パート → 第2パート → 第3パート というように進めていくのも一案ですね。Sprechen の試験の全体像をつかむことも可能になります。

書き取った会話からわかることは?

まずはディクテーションを実際にやってみて「会話を書けている」ことがわかれば、相手の話している内容が相当程度理解できているという裏付けになるでしょう。

また、勘所の良い方は「試験っていっても、なんか大したこと話していないな」という重大な事実に気付かれるかもしれませんね。会話で使用する語彙や表現は、そこまで高いレベルのものは求められていません。ですので、このことに気付くだけでも合格に一歩近づけるといっても過言ではありません。

最後に、これは会話とは直接関係ありませんが、試験官が好む受験生の言語外の態度やジェスチャーについては一緒に勉強する生徒さんとはかなり研究をします。Sprechen の試験は「人が直接評価する」要素が圧倒的に多いです。どのような話し方や文章の作り方が試験官に好まれるのか、または試験中に相手を無視して自分だけが話す人は試験官の心証(印象)が非常に悪くなるので落ちる確率が必然的に高くなります。会話の内容・話す際の実力とは一見関係のない項目に踏み込むことも、本当に合格を目指される方には大事なポイントになります。

映像やビデオを観ながら文章を書き起こすのは骨の折れる作業ですが、ボンヤリと映像を観ているだけでは気付かないポイント・見過ごしがちなポイントを押さえることが可能です。能動的にご自身の意思の力で勉強を進めることでモチベーションが上がるだけでなく、勉強の成果も確認することができます。
内容は重めのトレーニングですので、時間に余裕のない方は取り掛かるのを止めておきましょう。試験準備に時間的に余裕のある方は、ぜひ準備の1つに取り入れてみてはいかがでしょうか?