きちんと勉強を続けて、脱・伝言ゲーム!!
今回は「なぜ現地でドイツ語の勉強を続けなければならないのか?」というテーマについて考えてみたいと思います。日本にお住まいでドイツ語の勉強をしている人も一緒に考えていただけると嬉しいです。
コロナ禍以降は世界の情勢が現在進行形で劇的に変化していますが、それに合わせて私が以前生活していたドイツ国内も国内政治・外交ともに激しく変化しているな、というのが筆者の実感です。ヨーロッパでもっとも大きく変化をしている国の一つかもしれません。
もちろんオーストリア・スイスも最近の世界情勢の変化の影響を非常に強く受けています。
おそらくこのブログを読んでいらっしゃる読者のほとんどは日本人だと思います。日本語で手に入るヨーロッパのニュースが日本語で記事になって、あなたの手元に理解できる形で届くまでに果たしてどのくらい時間がかかっているのか、考えたことはあるでしょうか?
ドイツ語に限って話をすると、数年前から世界的に話題になっている電気自動車関連のニュース・ドイツ政界の動き・ドイツの大手自動車メーカーの人事・ドイツの景気動向、スイス発のニュースですと金融業界関連の記事などは日本語の記事になるのにあまり時間がかからないという印象です。もちろん文芸(文学や芸術)に関するニュースも紹介されることはありますが、すぐに報道する必要がないものが多いので後回し的な扱いで記事になっています。日本の経済界や産業界の関心が集まりそうなテーマについては、早ければ0~2日のタイムラグで日本の大手日刊新聞上で日本語になった記事を読むことができるでしょう。
しかしながらその他のニュースについてはどうでしょうか? 現地の日本人向けフリーペーパーなどで後日まとめて取り上げられることはあっても、すべてのニュースが紹介されるわけではありませんので、自分に必要な情報は自分で集める能力がどうしても必要になります。
この記事の下書きを始めた2023年9月中旬に特に話題になったテーマからピックアップすると、「Kindergrundsicherung」(子供向け基礎保障制度)が導入されるかもしれないという話や二重国籍取得要件の緩和、パラセタモールなど大衆薬の不足など、現地にどっぷりつかって生活されている人にとって非常に重要なテーマは、現地の新聞や公共放送のニュースを見聞きするのが最も確実で、しかも早いと思うことが多いです。
確か二重国籍取得要件の緩和については、去年(2022年)の年末には公共放送のニュースですでに紹介されていたと記憶しています。世の中のどんな変化・変調にも「ずいぶん前からちゃんと予兆があるものだな」と、毎日ニュースをチェックしていると感心することもしばしばです。
日々ドイツ語圏でおこる小さなニュースはともかく、外国で生活している自分の立場に大きく影響を及ぼすような制度や法律が変わってから「そんなこと私は聞いていないっっ!!」という状況に陥るようでは、現地で生活する人間としていかがなものか・・・どうしても疑問符が付いてしまいます。テレビのニュースを視聴して全部理解できなくても、新聞を読んで見出ししかわからなくても、ご自身が生活している場所の情報は自分の力でできるだけ集めるように努力することを強くお勧めします。
ドイツ語圏で日本人の仲間内で伝言ゲームをしながら生きているということは「ドイツ語圏の情報弱者」であることから抜け出せないということです。自分のドイツ語圏での滞在経験を踏まえて、せめて自分と関わる生徒さんにはそうなってほしくないと強く願っています。
今は思うように理解できなくても、早く読めなくても、いつか必ず自分の力でニュースや新聞を理解できる日が来ることを信じて、コツコツと勉強を続けましょう。
