ドイツ語 発音道場 ( 2 ) ~ 「H / h 」の謎
ドイツで生活している間に VHS ( 市民大学 )でフランス語の授業に通っていたことがあるのですが、筆者はフランス語では「 H / h 」を音として発音しないという事実を知りませんでした。
今日はそんな「 H / h 」についてのお話です。
なぜ朗読のときに躊躇するのか、最初は全く理解できなかった・・・
筆者のレッスンでは、しばしば短いテキストを朗読していただくようお願いすることがあります。その際に多くの生徒さんが「 Er geht heute zum Arzt. 」というような文章を読まれるときに geht ( ゲート )となかなか発音できない方がいるのに気付きました。
「どうしてだろう」と考えた末に、「h」の直前に母音が置かれる場合、ドイツ語上「h」は母音を伸ばす役割しかないんですよね。ですが実際にスペルを確認しながら朗読する場合には、「H/h」を「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」の音を入れて読みたくなるのだな、と気付きました。もちろん発音のルール上ダメです。でも気持ちは少し理解できるな、と。
案外見過ごしがちな発音のルールかもしれません。とにかく地味ルールなんですわ。

日本語のローマ字読みとドイツ語の発音のルールは似ているものもあるけれど
筆者個人としては、日本語のローマ字読みのルールとドイツ語の発音のルールは、よく似ていると考えています。指導する際に「似ていますから、比較しながら進めていきましょう」とお話ししたりもします。しかしながら全く同じものではありません。どのようなポイントで違いが生じるのか、きちんと理解する必要があるでしょう。
名詞 ~ 副詞まで、幅広く様々な単語がこのケースに該当しますが、わかりやすい単語でサクッと理解を深めておきましょう。
★ H のあとに母音のスペルが置かれている
この場合、ローマ字読みとほぼ同じ・「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」でOK
das Haus (名詞), herrlich (形容詞), haben (動詞), die Hypothese(名詞) など
※ ここでは「y」は母音として機能します( ≒「 I / i 」)
★ 母音のうしろに H のスペルが置かれている
母音を伸ばしましょう、ためらう必要は一切なし!!
ziehen (動詞), die Ehe(名詞), die Mahlzeit(名詞), roh (形容詞), zehn (基数詞) など
さて、あなたはいくつ正しく読むことができましたか?
探してみると結構たくさんありました
当の筆者も「良い機会だから」と辞書を使って調べてみましたが、A1で登場する基本的な単語だけでも、かなりの数を見つけることができました。
empfehlen, gehen, kehren, stehen, sehen, ziehen など、基本的な動詞の中にも該当するものがたくさんあります。
発音のルールにいまいち自信が持てない方・テキスト朗読の際に読み方に迷ってしまう方、今一度基本のルールを確認してみましょう。
